スウェーデン留学記その1

スウェーデンのリンネ大学 (Linneuniversitetet, Linnaeus University) に留学しているので後学のためにいくつか情報を残そうと思います。今回は特に渡航スウェーデン到着の期間に焦点を当てて解説します。

基礎知識 リンネ大学はスウェーデンのベクショーとカルマルの二箇所にキャンパスがある大学。経済系の授業を取る人のみカルマルに行くことになるため、多くの人はベクショーに滞在します。 Växjöは英語読みだとベクショー/ベクシェーですが、スウェーデン語ではベクヮのように発音します。

秋から留学する人のために、8月下旬にwelcome dayというベクショー駅でピックアップサービス (駅から大学や寮への案内をしてくれる) を行ってくれたりコペンハーゲン空港で鉄道の案内をしてくれる日があります。ベクショーの場合ウェルカムデーは二日間あります。

日本からスウェーデンへの直行便は残念ながら存在しないため、どこかを経由する必要があります(2020年にストックホルムへの直行便が就航する予定でしたが、コロナの影響で中止されました)。 ベクショーへ行く方法は大きく分けて二通りあり、デンマークコペンハーゲン空港からかスウェーデンストックホルム空港からとなります。ベクショー空港という現地の空港は存在しますが、日本から行く場合あまり便利ではないです。コペンハーゲンからもストックホルムからも電車を使用してベクショー駅を目指しますが、コペンハーゲンの方が移動が楽なためお勧めされることが多いです。コペンハーゲンからは乗り換え無しで2~3時間でベクショー駅へ行けますが、ストックホルムからは乗り換えが2回ある上に3~4時間かかってしまいます。また、前述の通りコペンハーゲンではウェルカムデーなら大学の職員が買うべき列車のチケットを教えてくれる (らしい) のも良いです。(←友達に聞いたら見つけられなかったって言ってる人もいました)

私の渡航の流れ

日本の大学でリンネ大学への交換留学に内定を貰ったのは1月ですが、リンネ大学から正式な留学の承認を貰ったのは5/17でした。留学の開始は8月下旬であまり時間がないため、なるべく早く航空券を確保しましょう。予約が遅いほど航空券の価格が上がっていきます。

私は航空券を買う時コペンハーゲンストックホルムがどの国にあるか勘違いして、ストックホルムから行くことになってしまいました。ストックホルムから行くのはハイパー難しいと先輩から脅されていましたが実際はそこまででもないです。

1日目: 羽田からヘルシンキに向けて出発します。離陸は22時近くだったため、出発日も家でそこそこゆったりできました。高額物品を持っていたため税関で紙をもらいました。日本語が見れる最後の場所と思うと緊張が止まりませんでした。機内ではバットマンを見ながら機内食を食べてから寝ました。夏バテ気味だったのと飛行機に乗ると胃が縮むのもあって喉の通りが悪かったです。飛行機には数年ごとに乗る機会がありましたが、乗るたびに機内のスクリーンが進化していて感動します。今回はタッチスクリーンでした。北極回りの航路だったため北極通過証を貰いました。白夜なので当然明るかったです。 北極通過後もう一度寝た後、機内で朝ごはん?を食べてから着陸しました。この時トマトジュースのようなお酒を飲んだのですが、名前を忘れました...。度はそこそこあったと思います。名前を知っている方がいたら教えてください。

ヘルシンキに到着したのは午前5時頃。ここからは日本語を見る機会がほとんどなくなってしまいます。ヘルシンキは当然日本の夏より涼しいので、何か羽織るものを持っていると便利かもしれません。着陸後は機内でも説明される&スクリーンでも見れますが、乗り継ぎの手続きを行います。具体的には、出口には向かわずもう一度荷物検査を行なった後入国審査を受けます。私の場合はパスポートを見て、交換留学に向かっていることを言うだけで終わりました。この時ベクショーに向かっていると言いましたが、ベクヮと発音した方が良かったかも...?わかりません。 空港はそこそこ広く、着陸したゲートから出発するゲートまでは割と歩きました。空港内でスマホの充電をしたい場合のために変圧器を手荷物に持っているといいかもしれません。ラウンジには置くだけで充電できるやつがあるらしいです(羽田→ヘルシンキの機内はUSBでの充電が可能でした)。数時間待機した後再び飛行機に搭乗します。出発の少し前に出発ゲートが変更されていてちょっと慌てました。 短いフライトの後、いよいよスウェーデンに上陸となります。私は第二ターミナルに到着して、すぐ近くにあったPressbyrån(スウェーデンのコンビニのような店)で早速SIMカードを買おうとしましたが、SIMカードを売っているのは第五ターミナルにあるPressbyrånのようで、売っていないと言われました。第五ターミナルに向かいSIMカードを入手することはできましたが、iPhonedocomoSIMロックがかかっており結局使えませんでした。スウェーデンは公衆Wi-Fiの設置箇所が多いためSIMカードの入手は必須ではないと思います。

到着した第二ターミナル

ここからベクショー駅へ向かいます。まずArland expressを利用して空港駅(第四ターミナル)からStockholm C駅に向かいます(CはCenter)。チケットはオンラインでもオフラインでも買うことができます。オンラインのチケットを買うためのURLは荷物受け取りの場所にありました。 次にStockholm C駅で高速鉄道に乗ります。ここでのチケットはSJというアプリを使います。アプリには列車の番号が書かれているため、駅の掲示板と見比べて乗るべき電車を探しましょう。あまりないことらしいですが、満席になる前にチケットは確保しておいた方がいいかもしれません。私はヘルシンキ空港で残席が少なそうなことに気づき慌てて予約しました(が、正直Stockholm C駅に到着する時間が読めなかったためなるべく遅くチケットを買いたかった)。スウェーデンの鉄道は正確と言われていますが、もちろん遅れることもある(むしろ普通に遅延多い気がする)ためなるべく余裕のある乗り換えができるようにしましょう。私はStockholm C駅で4分乗り換えをするハメになり、高速鉄道の発車するホームが分からず顔面真っ青になってしまいました。運よく?高速鉄道が遅延していたため電車には乗れましたが...。

高速鉄道に乗れればベクショーへの道のりはほぼ終わりです。次に乗り換えをするAlvesta駅までは3時間近くかかるため、車内でゆっくりしましょう。車内ではWi-Fiが使えるほか、充電も可能です(もちろん変圧器必須)。車内Wi-Fiでは通信速度の影響でGPSの読み込みがあまりできないかもしれませんが、アナウンスや時刻に注意しながらアルベスタ駅で降りましょう。

アルベスタ駅ではn番線の他にホーム上の位置を表したアルファベットも一緒に確認する必要があるかもしれません。私の場合は同じホームの端まで行くとベクショー駅に向かう列車を見つけることができました。車掌さんがホーム上にいたため、遅延の影響で予約していた列車と違う列車に乗っても大丈夫かどうか尋ねokとの回答を得ました。

そしていよいよベクショー駅に到着です!前述の通り駅でピックアップサービスを受けることができますが、職員の方を見つけることがかなり困難でした。職員の方達がいるのはWorld Trade Centerの真下のあたりで、いかにも待ち合わせに使われそうな建物の方ではありません。今回最終的に職員の人のいた位置と服装を記しておく。 駅ではフリーWi-Fiが使えますが、トイレは有料です。ヘルシンキからずっとトイレに行けてなくここでも行けなかったので死にそうでした。

スーパーについて 二日目のウェルカムデーの次の日とその次の日はオリエンテーションがあり、朝食と昼食が振舞われるため食料の心配をする必要がありません。到着した日の食料は寮から一番近いCoopというスーパーに行くのがいいと思います。

その他 今すでに留学開始してから一ヶ月経っていて早いと思うと同時に、まだ九ヶ月もあるのか...とも感じています。自覚はあまりなかったですが到着後すぐは割と精神がやられていたようで、無限にYouTube見て時間を溶かしていました。しかも日本語の動画ばっかり見てて本当に意味ないです。せっかく海外にいるんだしもっと外に出て別の活動をしようと最近は頑張ってます。勉強面では、秋学期は言語の勉強に力を入れたいです。せっかく色々な国の人が寮にいるので、英語やスウェーデン語以外もやってみたい。